インテグラ プロ レーザー光凝固装置

About integrepro™

インテグラ プロ レーザー光凝固装置は、世界で唯一のスリットランプとレーザー本体が一体型になった、イエロー/レッド/グリーンの波長から最大2色の波長を選択し搭載するとこができる高性能マルチカラーレーザー光凝固装置です。

Integrepro™ Color selection

グリーン/イエロ-/レッドの3波長から、必要に応じて波長の組合せを選択し搭載することが可能です。

Clinical Versatility

臨床的多用途性

Integre Pro™は、お客様の臨床的な要望を最大限に実現するために、2種類の波長まで設定することができます。以下に示す、561 nmの黄色、670 nmの赤色、又は532 nmの緑色の組み合わせを選択してください。
1. 黄色と赤色の設定(561 nm+670 nm)
2. 緑色と赤色の設定(532 nm+670 nm)
3. 緑色の設定(532 nm)
4. 黄色の設定(561 nm)

561 nmの黄色波長:ヘモグロビンによる吸収が最も多く、黄斑のキサントフィルによる吸収は無視できる程度

561 nmの黄色の波長は、ヘモグロビンのピーク吸収波長に近似しており、網膜色素上皮(RPE)のメラニンによる吸収も多いですが、神経感覚網膜のキサントフィルにはわずかしか吸収されないため、黄斑の内部と周辺の治療に理想的です。散乱度も低いため、混濁に対しての透過性が高くなります。561 nmの黄色の波長では、レーザー光と組織の相互作用が調節しやすいため、より予測しやすい調節された凝固斑を形成できます。さらに、より低い出力で治療を行えるため、患者様の不快感を大幅に軽減できます。

670 nmの赤色波長:深く緩やかに浸透するため、脈絡膜血管の治療に有効

670 nmの波長は、ヘモグロビンによる吸収が少ないという特徴があるため、網膜前、網膜下、網膜内の微量の出血に対しての透過性が高くなります。さらに、この波長の浸透度は、脈絡膜血管を選択的に治療するのに理想的である一方で、上部を覆う網膜層の完全性の保護にも役立ちます。670 nmの波長は、黄色の波長よりも散乱度が低いことから、混濁のある角膜又は水晶体の透過に理想的です。これらの特性により、網膜組織に深く緩やかに浸透するため、脈絡膜血管に対して有効な治療が行えます。

532 nmの緑色波長:汎網膜光凝固術などの一般的な手術における標準的な波長

532 nmの波長は主にメラニンとヘモグロビンに吸収されるため、網膜色素上皮(PRE)層や新生血管が関与する治療に理想的に適しており、一例として、汎網膜光凝固術が挙げられます。

Integrepro™ Advantages

  • 新設計スリットランプと一体化
  • 高品質で均一な出力波形の連続発信方式
  • 新設計のTrue Spot™ オプティックッスを採用
  • コード類の表在しない、すっきりした省スペースデザイン

完全に一体化されたデザイン設計

レーザーキャビティー・電源ユニット・光ファイバーやその他のケーブル類をスリットランプの内部に組込み、完全一体化したエレックス独自のデザインです。

新設計のスリットランプ搭載

新たな光学系と高輝度な照明を搭載することで、従来よりも明るい広い視野を提供し周辺部もより観察し易くなりました。

トゥルー・スポット オプティックス採用

新しく設計されTrue Spot™の光学システムは、トップハット型の均一で明瞭なスポットを提供します。同時に角膜、水晶体で低いパワー密度を実現し、熱による影響を最小化しました。また、スポットの焦点深度が深く、観察焦点のズレによるスポットサイズの変化が少なく、安定した凝固を提供します。

スーペリア エナジー ディストリビューション

独自のリアルタイムフィードバックコントロールにより、レーザー照射時間中、逐次出力がモニター制御され、安定した連続波形のレーザー出力を実現しました。

Video Library

Focal 532nm Green Laser Treatment in Central Retina

Integreの一体化スリットランプはオートマティック安全フィルタが正確なカラーバランスを確実にし、網膜の最適照明を確実にして、スリットランプを通ってレーザーを照射します。



Video courtesy of Noor Eye Hospital, Iran.

Pan Retinal Photocoagulation (PRP)

このビデオの中で、治療は網膜周辺に適用されます。マイクロマニュピュレーターを使うことによって、周辺部を、早くて簡単に照射することができます。



Video courtesy of Noor Eye Hospital, Iran.

Pan Retinal Photocoagulation to Treat Diabetic Retinopathy

硝子体出血や網膜剥離のリスクを減らすために数百発照射します。



Video courtesy of Noor Eye Hospital, Iran.

Features and Options

パワーコントロールフットスイッチ

フットスイッチによりレーザー出力の調節と照射が行えます。
ロック機能が備わっています。

レーザー双眼鏡(LIO)

ハイネ オメガ180双眼倒像鏡をベースに、レーザー光と照明光を同軸にしました。小瞳孔対応でレーザー治療が容易です。

トータルアクセススタンド

独特なベース部分の形状は、車椅子によるアクセスが容易です。

トータルモバイルスタンド

4つのキャスターにより移動が簡単です。
また、術者側のキャスターにはロック機能が備わっています。

トータルモバイルロースタンド

4つのキャスターにより移動が簡単です。
また、術者側のキャスターにはロック機能が備わっています。

バックリット照明付リモートコントロール

暗室での視認性に優れ、スリットランプの左右いずれかの側に設置することが可能です。

Specification

レーザー ダイオード励起式ソリッドステート
波長 561nm/イエロー、670nm/レッド、532nm/グリーン
出力 1.5W/イエロー、1.0W/レッド、1.0W/グリーン
入力電源 100V,50/60Hz、800VA
サイズ (W)780 x (D)465
重量 40kg

インテグラ プロ レーザー光凝固装置
医療機器承認番号:22400BZI00005000